福蔵院のお大般若法会について

 毎年正月8日に行われるお大般若法会は約200年の歴史があります。
大般若会は600巻の大経典を転読する大法要です。福蔵院の経典は、この地方では珍しい木活版で、奥書によると寛文10年(1670年)中野貞心の開経版です。降って寛政2庚戌年天8月14日に、次の方々が施主(お世話人)となって求め、総檀中の寄付で大法要を営み、当山31代住職鏡嶽法印が供養大導師を勤められました。当時の施主は、鈴木伊左衛門 喜三郎 孫右衛門 兵蔵  五右衛門 忠兵衛 伊右衛門 与一 の8名でした。
なお、大般若会には必ず十六善神の掛け軸を掛けますが、
当山の掛け軸は、総代飯沢半右衛門氏が寛政2庚戌年天8月14日(1790年)に寄付されたものです。十六善神は、もと唐(中国)の開元十年(720年)玄宗皇帝が作画させ、様式を整えたのが始まりでその後、日本から入唐した空海弘法大師が、日本に初めて伝えたものといわれています。



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